不二稿京のニャンコ先生のおうち

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寒かろう

「あの若いの、震えてるよ、服が濡れちまってんだな。」トラックの後部座席から一緒に働くじっちゃんの声。
通りを見ると、野球のユニフォーム着た少年の後ろ姿がガクガクと小刻みに全身震わせて立っている。
みぞれ雪降る暗い雲垂れこめた凍える日。さぞ寒かろう。連れが集まって来るのを待っている様子。
たぶん、その子は下級生で自分の意思でどうこう出来ず、言われるままに濡れた服のまま震えて立っているのだ。
風邪ひくぞ。まだ、子供のような横顔がちらりと見える。
信号待ちのトラックの助手席からじっと見るだけのフジワラだ。
ジャンパーをはおった背の高い上級生が近づいてくるのが見えた。もうじき皆、来んのか?
トラックは走りだす。寒かろう、寒かろう、あの子寒かろう。
まだ子供、まだ頼りない子供。可哀そうじゃないかよぉ・・・・

おい、コーチか教師か知らねえが、てめえも濡れてんだろうな。
てめえもみぞれ雪の中、練習中ジャンパー無しでいたんだろうな。
他人の子に寒い目合わせやがって。
ふざけてんじゃねえぞ。




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