不二稿京のニャンコ先生のおうち

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「手紙」

小学六年の時、クラスのわんぱく男子二人からから手紙をもらった。
「おれたちは、ふじわらのこと 大好きだ」
その頃、私は無表情で口を利かない子供になっていた。
生まれついてのお節介な私は、クラスの友達らが、勉強で付いて行けないことが心配で不安で、しつこく質問を繰り返していた。先生にはそれはきっと、目立ちたがり屋の子の自己顕示に見えたのだろう。
とうとう「ふじわら、お前と授業してるわけじゃなか!」と、先生に
一喝され、それから、すべてを完全に無視されて、いつの間にか、笑わない喋らない、心が奥の方に潜んでしまった子供になっていた。
ある放課後、男の子達がふざけて投げつけた泥玉が目に当たった。
目に入り込んだたくさんの泥を洗い流している霞んだ向こうに、先生に怒られながら、泣きそうな顔で私を見ている男の子らが見えた。
手紙は、その後、届いた。私は、名前入りで大好きだと書いてきたその手紙の勇気に驚いた。すぐにでも皆に知られ、からかわれ、笑われる、そんな恥ずかしさを捨てて、私の為に書いてくれた手紙。友情の手紙。
きっと、あの泥玉も、私に何かを言いたくて届けたくて投げつけたんだ。
次の日、学校で笑っている自分に気づいた。あんなに心が遠かったのに、笑えている。そして、嬉しそうに恥ずかしそうに不安そうに男の子らが、チラチラ見ながら大ふざけして遊んでいた。
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