不二稿京の怒髪天記

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消えてしまえ

鎖につながれた熊と犬を戦わせるショーの映像がテレビのニュースに流れたことがある。
恐怖の中で殺しあう陰惨な地獄画 興奮して喜ぶ白人ども
生き物の恐怖と苦痛を楽しむ最低の人間らめ そこにいる 存在する そんな下劣な人間どもが
地獄はこの世に存在する 悪魔は人間の顔をして暮らしている
 
消えてしまえ
虐待に快楽するおまえ この手でおまえを叩き殺してやりたい 
救いなどおまえに必要ない 消えてしまえ この空間から この宇宙から
   
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神様

もしも毎晩のうのうと飲んだくれてるフジワラがやってる汚れ仕事が立派なことならば、他人を救うために人生を費やす仕事は奇跡の仕業なのだろう。もしもフジワラごときの言葉が尊いというのならば、見知らぬ誰かのために命をかける人は神様に違いない。
神様 すみません 自分のためにしか生きていないこのオノレ 貧しい欲望貧しい希望
神様 ありがとうありがとう ありがとう 
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汚ぇ

雨の日は嫌だぜ。便器を捨てる時にゃゴミ袋に入れろ。ゴミ積み上げたトラックの荷台に上げる便器から雨汁と便汁がフジワラの顔に降り注ぐ。ちょっと昔に聞いたな「美しい国ニッポン」、何が美しいだよ、捨てたゴミを始末するヤツのことなんか思いもしないニッポン人が。油汚れまみれのガスレンジテーブルもひどいもんさ。魚焼きの皿に溜まった油汁を頭からかぶる。一気加勢に駆けながらトラックに荷を積み上げるんだ、いちいち中の水きりなんかしてられない。なろぉ・・、割れたガラスを突き出したまま捨てるな間抜けめ。
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グッチへ

コメントは嬉しいよ、  ばってん、 長ーーーーぁいぞ、ぐっち!
愚か者なら普通に理解されようなんてあきらめて、度胸をもって、ざっくり言葉を使っちまえ。
 
ところで、言葉を使った表現と本音の溝は埋まらないもの。
誰かの巧みな表現が詭弁であったり、誰かの真意が言葉の環境で詭弁に見えたり。
ぐっち、もっと大きく腕を広げて立ってみたら、君の足元の小さなイドに他人のことも自分のことももっと深ぁーく映ってくるさ。
ご存じだろうが、
フジワラは気がつけば損得に奔走し汚いマネをするこざかしい悪人です。
今の君は、今にまたフジワラに騙された裏切られたってことになっちまうぜ!へへ!


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恥ずかしがる

ゴミ屋と自分らを呼ぶおっちゃんらがいる。フジワラも紅一点その仲間で。皆、愛想よく明るい現場だ。けれど、外への顔は人生色々だ。ある昼どき、なかでも気難しいおっちゃんがこぼしてた「こんな仕事若いうちからやるもんじゃない、俺だって親戚にゃあ言ってない、ゴミ屋やってるなんて恥ずかしくてよ」
自分だけ恥ずかしがってろよ、なんてこと言うんだおっさん、とフジワラは自分まで恥ずかしがられたことに嫌な気分になった。確かに汚れる。他人の捨てたゴミさ。けどやましい仕事じゃないぜ。立派なもんさ、人間どものゴミを片付けてんだ。恥ずかしがってるお前の偏見を恥ずかしがれよ。
 
ところが・・
フジワラが紹介してこの春からゴミ屋になった仲間の一人に、親から「元気にしてますか、仕事は見つかりましたか?」とメールが来た。正直で律儀な青年はそこで嘘をつくしか出来なかった。ゴミ屋の仕事を隠した。なぜ?  世間に恥ずかしがってるわけじゃない、親への想い、心配させたくない・・・ああ、そうだね、そうだ分かるよ、フジワラだって、まだ子供が小さかったら、子供のために恥ずかしがったよ。そうだね。
人は社会や家族に向かって色々恥ずかしがる、仕事や身なりや自分の容姿や、自分のつれあいさえ。

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